クロサワエンジニアリングは、有限会社 黒澤組として1966年に創業し、主に日本を代表するメーカー様向けの製品を自社工場にて製造しておりました。日本が高度経済成長期となり、その時流に呼応した取引先企業様の多くが、生産能力強化の為に設備の最新化や工場の大型化を図り、拠点の拡張や移転を加速されました。その際、取引先企業様の新工場や最新設備を稼働させる為には、従来設備についての知識と技能を有する弊社の(技術・技能)社員が不可欠となり、 取引先企業様より、ご相談やご要望が相次いだ結果、従来の請負契約を維持したまま、お客様の新工場内で弊社が作業スペースと最新設備を有償で借り受けて生産する 「ファブレス経営」、「構内請負事業」体制へと転換しました。それが、当社構内業務請負事業の原型となっております。
当社は約50年に亘り、多くのお客様と構内請負のお取引をさせていただいておりますので、多種多様な生産管理体制に対応できる構内請負のノウハウを蓄積しております。このノウハウは、自社工場でのみ請負生産をされている企業様や、自社工場を保有した経験の無い構内請負業者様では、身に付けることが極めて困難なものです。そして、当社はそのノウハウを活かし、お客様の現場の生産状況・職場状況に具体的に当てはまる形で、品質・原価・納期・安全等の改善提案をすることができます。
特に構内請負という形態での請負は、自社工場での請負と異なり、請負先企業様の製造ライン内で生産活動を行うものですので、請負先企業様の生産管理体制への深い理解とともに、請負先企業様の日々の生産活動と連動した迅速且つ柔軟な生産対応が求められます。そして、請負した工程だけでなく、工場全体の流れを考えた品質・原価・納期・安全等の改善活動を進めていく必要がございます。
また、企業様によって生産する製品・部品や生産管理体制は異なりますので、請負先企業様それぞれに合わせた生産管理体制の構築と人員教育が求められます。このノウハウは、約50年掛けて蓄積してきた当グループの競争力の源泉であります。「このノウハウ自体を日本の製造業界の更なる発展に生かすことはできないか」という構想の下、立ち上げたのが「請負コンサルティング」サービスです。 |